尿で判るエイズの指標疾患MACにジスロマック

ジスロマックは、アジスロマイシンを主成分とする抗生物質であり、細菌のペプチジルtRNAの作用を鈍化させ、タンパク合成を阻害する事により細菌の増殖を抑制する効果が期待出来ます。ジスロマックは、特殊な製剤方法の効果により上部消化器官ではほとんど医薬成分が吸収されず、下部消化器官で吸収され高い薬物移行性を示します。結果として、集中的に高濃度で感染患部に作用し、さらに長い薬理効果を示します。ジスロマックは、リンパ管炎や扁桃炎、尿道炎などの症状だけでは無く、クラミジア属や連鎖球菌、淋菌、肺炎球菌などにも有効とされています。
クラミジアや淋病は、それぞれクラミジア・トラコマティスと淋菌に感染する事で発症する性行為感染症であり、主に感染者の粘膜や体液が非感染者の粘膜に接触する事で感染し、排尿痛や尿道から膿が出るなどの症状も現れます。又、性行為感染症患者は、性器周辺粘膜に炎症や外傷がある為にエイズへの感染率が3倍~8倍になるとされています。
エイズは、免疫細胞がヒト免疫不全ウイルスと呼ばれるHIVに感染する事により、徐々に免疫細胞が破壊され後天的に免疫不全症候群になる性行為感染症の一つです。エイズは、HIVに感染した時点でエイズ患者として認定されず、概ね3年~10年程度の潜伏期間を経て非結核性抗酸菌症やカンジダ症、単純ヘルペスウイルス感染症など23種類のエイズ指標疾患を発症した時点でエイズ患者と認定されています。
非結核性抗酸菌症の原因となるマイコバクテリアには、アビウムとイントラセルラーエ、カンサシなど複数種あり、ジスロマックはアビウムとイントラセルラーエを区別しない播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス症にも有効とされ、発症抑制及び症状の抑制などの治療に用いられています。